看護師から治験コーディネーターへ転職して良かったこと・大変だったこと

治験コーディネーター

私は大学を卒業後、大学病院で2年間看護師として働きました。

というのも、大学生の時に2年間奨学金を借りていたので、2年間その病院で働かなければならなかったからです( ´ ▽ ` )奨学金を無事返し終えた私は、退職し、転職をしました。

転職先は、治験コーディネーター(CRC)です。

なぜ治験コーディネーターに転職したかといいますと・・・

看護師の頃から、土日祝日の仕事がひじょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に羨ましかったからです!!!看護師は、土日も祝日も関係ないし、世間がゴールデンウィークやらシルバーウィークやらで盛り上がっている時も、変わらず働かなければなりません。年末年始もありません。ちょっと忙しさが落ち着くだけです。

ただ切実に、世間と同じように季節を感じながら過ごしてみたかったのです。憧れでした。

今日は、そんな看護師が憧れる治験コーディネータ(CRC)について、ご紹介します。

治験コーディネーターとは?

治験コーディネーター(Clinical Research Coordinator:CRC)

GCP(治験を実施する際に守りべきルール)や治験実施計画書を守って、医療機関で治験が適切にスムーズに行われるよう全体をコーディネートする仕事です。治験のプロフェッショナルとして、治験依頼者や担当の医師、医療機関のスタッフたちと関わりながら、治験業務全般をサポートしていきます。もちろん、治験の被験者となる患者さんに一番近くで寄り添いながら、進めていきます。

 

と長々と書いてみましたが・・・つまり、

製薬会社が人のために開発した薬を販売するためには、実際に人に使ってもらって、その薬の効果や副作用などを検証し、合格したものだけが店頭に並びます。その実験のことを「治験」と言います。もちろん、治験にもいくつかの段階があって、まずはネズミなどの動物実験から始まり、最後の最後に人で実験します。薬が販売されるまでには、ものすごい年月や費用、苦労があるのです・・・

製薬会社が治験を行うにあたって、病院の治験部や民間企業に依頼し、全国各地で同じ治験を行います。製薬会社はその症例を集め、より正確なデータを収集し、エビデンスの高い治験にしていくのです。この依頼された治験を行うのが、CRCの役割。

私は、治験の民間企業に就職し、CRCとなりました。

<治験の流れ>

治験開始前

  • 治験実施計画書を読み込み、手順や注意事項を確認
  • 勉強会などの参加し、疑問点を消化
  • 必要な資材やシステムを準備
  • その治験に必要な知識を勉強&研修受講

 治験実施中

  • 治験の対象に該当する候補の患者さんを探す
  • 被験者さんが決まれば治験について詳しく説明し同意をもらう
  • 治験の実施計画書に沿って進められるよう、患者さんとスケジュールを調整
  • 治験依頼者や監査担当者の対応
  • 報告書の作成サポートなど

治験終了後

  • 資料を整理して保管
  • 資材の返却

CRCの良いところは?

実際に私がCRCとして就職して良かったと思うことは、

  1. 土日・祝日・長期休暇が休み!(やっぱ何よりもコレやな)
  2. 綺麗な服装で仕事ができる(OL気分を味わえるで)
  3. 仕事中も時間に余裕がある(治験実施中は待ち時間とか暇な時間もあるからみんなでお菓子食べておしゃべりなんかしちゃったり・・・)
  4. 患者さんと関われる(やっぱ何だかんだ看護師やし患者さんと関わることでモチベ上がる←これ私だけかも笑)
  5. 昼に外でランチとかできちゃう(これもめっちゃOL感!!!)
  6. いろんな職種との関わりも多いので出会いもある(看護師のような女社会からちょっと離れられる^ ^)

なんかOLへの憧れってありませんか?笑 OLのこと全然知らんのに勝手な想像ですけど、なんかキラキラしてるイメージがあって、私の知ってるOLさんがそうなだけかもしれないが・・・憧れるんですよねえ・・・そんな看護師さんには、CRCはもってこいの職場だと思います!(あとうちの会社はまだ新しい会社でアットホームな感じで、社員みんなでBBQとか飲み会もあったし、社員旅行が海外でとってもホワイト企業でした笑)

CRCの大変なところは? 

  1. 病院が遠ければ、通勤が長い(治験をいくつか掛け持ちしていると、病院を何個か行き来することも。家から遠い病院だと、その治験が終わるまでは通わなければならないので、通勤時間が長くなる)
  2. 休日でも患者さんの対応を求められることも(治験によっては土日や夜間でなければできない検査や、患者さんからの質問など、実施計画書を逸脱しないようにするために、休日の対応が求められる場合もある)
  3. 治験薬を使っても効果がなかった場合や逸脱して治験を受けられない患者さんを見るとつらい(中には、いろんな薬を試したけど効かなくて治験薬にすごく希望を抱いて被験者になられる方もいます。その期待した結果に至らなかった場合は、やはり見ていて辛いものがあります。)
  4. 利益を求められる(看護師として働いている時って、病院の利益なんて一切考えませんよね。だって患者さん第一ですから。それが看護ですからね。でもCRCは違います。やはり会社という組織の中で、利益も考えた仕事をしなければなりません。)

これらは私がいた会社のやり方で、他の会社とか病院のCRCはまた全然違うかもしれませんが、CRCになって私が率直に感じたことです。めっちゃ個人的な意見です( ´ ▽ ` )笑

でも治験って、なかなか合う薬がなかったり、治療薬がない人からすれば、希望の薬でもあります。それに、今は治験薬でも、いつかその薬を必要とする人を救う大事なお薬です。そんな未来の人を救うお手伝いができるCRCって、すごく魅力的だなとも感じました。

給料について

お給料についても気になる部分かと思いますが、、私は初任給が手取り23万円ほどでした。1ヶ月研修ばかりだったので何のお役にも立てていないのに、結構もらえる!というのが私の印象。看護師していた頃は夜勤もあったのに、CRCは夜勤なし、土日祝休みでこれだけもらえました。素晴らしい。ただ民間企業なので最初の交渉も大事だし、経験年数とかでも違ってくるので一概には言えませんが。

まとめ

ここまで、ざっくりとCRCについてお話ししましたが、私が転職してわかったことをまとめると

・OL気分で病院で働ける

・看護師としての知識や経験は活かせるが、なくてもできる仕事

・仕事が楽でもやりたいことじゃないと続かない

・様々な職種と関われるので人との繋がりが広がる

・未来の人を救う仕事

治験コーディネーターに興味ある方、質問あればお答えします( ´ ▽ ` )

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